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動物実験、化粧品の原料業界の動向は?第7回化粧品産業技術展に行ってきました

2015/06/08

6月3~5日、パシフィコ横浜で開催された「第7回化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2015)」に参加してきました。

 

CITE JAPANとは、化粧品原料メーカー、製造受託(OEM/ODM)メーカー、安全性や有効性などの試験受託機関、化粧品のパッケージを作るメーカー、化粧品業界紙などなど、化粧品産業に関わるさまざまな分野の企業の出展と技術発表の場として設けられた展示会で、2年に1度開催されています。

 

これまで私たちは「美しさのために動物を犠牲にしないで!」という化粧品ユーザーの声を化粧品メーカーに対して届けてきましたが、「自社では動物実験を行わない/外部にも委託しない」というメーカーでも、原料調達先メーカーにおける動物実験の有無をモニターできているところは少数だと言っても過言ではありません。

消費者としては、その化粧品の原料一つに至るまで、動物実験が行われていないという確信がほしいところですが、直接の顧客ではない私たち消費者の声が原料メーカーに届きにくいのも現状です。

 

資生堂、マンダム、コーセー、ポーラ、メナードなど名だたる企業が動物実験廃止に踏み切ったいま、化粧品原料業界では、動物実験についてどのような意識なのか、いろいろなブースで話を聞いてみました。

 

  • ・昔はやっていたが、いまはほとんど行っていない。とはいえ「動物実験は行わない」というポリシーを持つまでには至っていない(原料メーカー)
  • ・お客様(※いわゆる化粧品メーカー)が廃止を公表するなど動物実験を避けるようになってきたので、喜ばれない動物実験をわざわざ行うのはマイナスでしかない(原料メーカー)
  • ・「新原料」と謳っているが、すでに過去に認可されたものの新機能を見つけたもの。そういう動物実験の必要のないものの開発が中心となってきている(原料メーカー)
  • ・EUをはじめ禁止する国や地域が増えているので輸出への障害になるから実際減ってきているのは確か(関係者)
  • ・医薬部外品の新規申請については現在では動物実験が必要なので、厚生労働省の動向を様子見している状況。いまは、いわゆる代替法とヒト試験だけで開発できる化粧品原料のみ手がけている(原料メーカー)

 

という意見がある一方、

 

  • ・化粧品では行っていない。ただ、医薬部外品についてはまだやっている。古い原料だけを組み合わせているわけにはいかない(原料メーカー)
  • ・やっている。新しい原料を提供しろというのがお客様(※化粧品メーカー)の要望。そうしないと売れない(原料メーカー)
  • ・業界の中でも意識の差はある。化粧品原料プロパーでやってきているところは動物実験を減らしたりやめたりする傾向にあるが、医薬品や食品、化学品などの分野から化粧品原料に参入しているメーカーは「動物実験当たり前」という意識(関係者)

 

という残念な意見も聞かれました。

 

国内外で脱・化粧品の動物実験の流れが浸透しつつあるにもかかわらず、一般消費者からのクレームを直接受けることのない一部の原料メーカーの意識の低さには愕然とさせられました。

 

 

原料メーカーの直接顧客である化粧品メーカーに対して、動物実験をやめていないところには廃止を訴えるのはもちろん、やめているところには動物実験なしの原料調達の徹底を訴えていく必要性を感じています。

また、原料メーカーと同様に一般消費者の声が届きにくいODM(※製造受託メーカー。OEM; Original Equipment Manufacturerが顧客メーカーの意向に沿って製品を製造するのに対し、ODM; Original Design Manufacturerは製品の開発研究(デザイン)から製造まで手がける)にもポリシーを持ってもらいたいと考えています。

 

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第7回化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2015)

主催:日本化粧品原料協会連合会

共催:日本化粧品技術者会

後援:日本化粧品工業連合会、一般財団法人日本粧業会

 

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